2016年7月15日金曜日

7/15現在【出演者情報】ブックスじのん天久さん

着々と準備が進んでいる「ブックンロールオキナワ」。
前回の更新では【トークの部】に「本家」ブックンロール主催者、空犬太郎さんが登壇されるとお伝えいたしました。その他の出演者についても、決まり次第こちらでお知らせしていきます。

さて、今回更新では【ライヴの部】【トークの部】の両方にご出演される方からご紹介しましょう。

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天久斉(あめく・ひとし)
1959年7月19日、貘忌生まれ。奈良富士子、近藤真彦と同じ誕生日(それぞれ5歳上と5歳下)。宜野湾市にあるブックスじのん店長。表向きは沖縄関係専門店だが、実はアダルト雑誌が好きなので、お店からアダルト棚が消えることはない。好きな本は『小柳ルミ子写真集』。好きな女優はあめくみちこ。 

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ブックスじのん」は宜野湾市にある沖縄関係専門の古書店です。その蔵書量は目を見張るばかりで、一般の読者はもちろんのこと、専門性が求められる研究者たちや、沖縄本コレクターの方々からも絶大な支持を受けています。わたしも調べものをしていて欲しい沖縄本があるときは、ブックスじのん、または↓↓の古本屋さんたちを訪れたり、あるいは探してもらったりしています。これだけの蔵書を扱うわけですから、本だけでなく、沖縄、そして琉球弧の歴史や文化への造詣が深いのも言うまでもありません。

沖縄の人気ポータルサイト、DEEokinawaさんが潜入記事を書いています。

沖縄の古書店業者でつくる「全沖縄古書籍商組合」というものがあります。ブックスじのんをはじめ、組合長をつとめる武石和実さんの榕樹書林コザすばる書房、最近、壺屋から浦添へ引っ越したツボヤ書房などなど、老舗のみなさんから、ちはや書房言事堂市場の古本屋ウララ小雨堂などのニューフェイスまで、現在17団体が加盟しているそうです。

同組合のセリ市の様子が、BS朝日「宮崎美子のすずらん本屋堂」の『南の島・沖縄、市場にある小さな古本屋さん「ウララ」』の巻でも取り上げられました(2016年2月19日放送)ので、覚えておられる方も多いと思います。

沖縄の特徴のひとつですが、本に関わる人たちの敷居がとても低いといいますか、仲が良いということが言えると思います。たとえば新刊書店と古書店とが一緒にイベントを開いたり、定期的に情報交換を行ったりも日常的にあります。ほかの地域だと両者はライバル関係にあるケースが多いそうで、はじめてそれを聞いたときは逆にちょっと驚いたものですが。

また、古書店だからといって古本だけを販売するわけではなく、新刊本も仕入れて売っています。とくに地元出版社であれば物理的距離も近いですので、新刊の配本ルートに古本屋が入っているなんてケースはわりとあるわけです。さらに、品切れになっている本の注文が出版社にあった場合は、古本屋さんに連絡をして、古本での在庫があるかを確認してお客さんに案内することもよくあります。

このような付き合い方も、沖縄の商習慣があるからこそ可能になっていると言えますし、個人的にはそうしたゆるやかさ、流動性というようなものが、沖縄の出版をかなりの度合いで支えていると考えていますが、長い話になりそうなので別のときに。

さらに、古本屋さんが「売りたい本をみずから発行する」ということもあるのです。ブックスじのん、榕樹書林はその代表的な存在で、地元出版社でつくる「沖縄県産本ネットワーク」にも版元の一員として加盟しておられます。どんな本を出しているかについては、各店舗のサイトをご参照ください。

そんなことで、沖縄の古書店について長々と書いてしまいました。古本屋と新刊書店と出版社がゆるやかにつながって共存する沖縄。【トークの部】で、天久さんがさらに詳しく、正確に、熱烈に!語ってくださることでしょう。【バンドの部】ではボーカルも務められますので、そちらもどうぞ楽しみになさってくださいね。

あ、上記の略歴に対してのツッコミは天久さんへ直接どうぞ、とのことでした(笑)。

BOOKSじのん
〒901-2215 宜野湾市真栄原2-3-3
TEL:098-897-7241
FAX:098-898-7039
営業時間:9:00〜20:00
定休日:無し(年中無休)



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